せっかくヨーロッパ、マルタ共和国に留学しているなら近隣にある国々へ小旅行に行かないのはもったいないです。
今回は、永世中立国スイス、チューリッヒへの小旅行をご紹介します。
日本では「アルプスの少女ハイジ」の舞台として知られていますが、スイスにはどのようなお楽しみがあるのでしょうか。
マルタ空港からチューリッヒ空港に到着した後の流れも一緒にご案内します。
マルタ留学中にスイス・チューリッヒに遊びに行ってみよう!
マルタ空港からの直行便が就航しているスイス、チューリッヒにはどのような魅力があるのでしょうか?
まずはチューリッヒで訪れておきたい、観光ポイントについて解説します。
中世の街並みが残る金融と時計の街
チューリッヒ空港から鉄道で街の中心部に向かうと、見えてくるのが近代的な建物と中世から残る歴史的な建造物。
チューリッヒ中央駅からすぐの場所にスイス国立博物館があり、ヨーロッパの歴史を感じさせる旧館とモダンな建築物である新館は、チューリッヒを代表する観光名所の1つです。
「スイスといえば?」と質問すると、多くの人が銀行または時計と答えるのではないかと思いますが、チューリッヒ駅周辺にはUBSやクレディスイスなどのいわゆる「スイス銀行」の本店、世界を代表する時計屋さんが軒を並べています。
街の中央を流れるリマト川を渡り、坂道を登っていくと、スイス工科大学やチューリッヒ大学のキャンパスがあります。そのリマト川からチューリッヒ湖に向けた川沿いは、武器庫を改造したおしゃれなレストランやカフェが立ち並ぶ旧市街となっています。
スイスといえばチョコレート
日本でヨーロッパのチョコレート、と聞くとベルギーのゴディバに人気がありますが、実はヨーロッパで美味しいチョコレート、といえばスイス産のものが人気です。
日本でもデパートや通販で買えるリンツ(キャンディタイプのリンドールが人気)をはじめ、高級チョコレートであるレダーラッハや小さくて可愛いマカロンで人気のシュプリングリのチョコレートは、まだ試したことがない人の常識を変えるレベルの美味しさです。
お値段も非常に良いのですが、マルタのクラスメイトや学校スタッフ、日本の大切な家族や友人へのお土産として間違いなくおすすめです。
チューリッヒに行くならツォイクハウスケラーへ
チューリッヒ駅からリマト川の対岸へ渡らず、そのまま旧市街を南下すると行列のできているレストランが見えてきます。それがツォイクハウスケラー(Zeughauskeller)です。
1926年に武器庫を改造して作られたこのレストランは、常に多くの人で賑わっています。ちょっと狭い席につくと、明るい店員さんがオーダーを取りに来るので子牛のクリーム煮(Geschnetzeltes)を試してみてください。その他にも、ソーセージやシュヴァインハクセ(豚の脚をローストしたもの)なども楽しめます。
外国人観光客だけでなく、地元の人にも人気のあるお店です。
チューリッヒ中央駅からスイス各地への鉄道旅行も楽しもう
スイスには、チューリッヒの他にも訪れるべき観光スポットがたくさんあります。
チューリッヒ近郊に住むスイス人の友達が出来たら、必ず連れていってもらえるであろう場所がルツェルン。
ルツェルンはチューリッヒ中央駅から電車で1時間弱、1993年の火災で燃えてしまったものの、再建されたカペル橋をはじめ、ルツェルン湖河畔の美しい街並みと遠くに見えるアルプスの山々はスイスらしさに溢れています。
もう1つ、チューリッヒからのアクセスが良いのが首都ベルンです。
マルタのバレッタ同様、ベルンも世界遺産に選ばれた旧都であり、ヨーロッパの古い街並みを散策できます。
以前はニーデガー橋の堀で見ることのできた熊たちは現在、広大なベーレンパルク(ドイツ語で熊公園)で飼育されています。
他にも、日本人に知られているアルプスの少女ハイジの舞台、マイエンフェルトやその側にあるクールもスイスでは外せない観光スポットです。
鉄道好きの方には、登山鉄道への乗車を夢見る方も多いのではないでしょうか。チューリッヒ中央駅から3時間強、スイス南部のツェルマットまで移動し、ゴルナーグラート鉄道に乗れば、マッターホルンをはじめとする美しい山々を眺めることができます。
世界でも屈指の人気、ユングフラウ鉄道にはチューリッヒから4時間弱で到着するクライネシャデック駅まで移動すると乗車できます。
スイスで滞在できる時間にもよりますが、好みに合わせてスイスのあらゆる観光ポイントを訪ねてみましょう。
マルタからスイス・チューリッヒへ旅行する方法と費用について
それではマルタ留学中、スイス・チューリッヒへ留学するための方法と必要な費用を見てみましょう。
マルタ空港からパリへのフライトについて
チューリッヒまでの国際航空券は、SkyscannerやExpediaなどにご旅行期間を入力するとリーズナブルなものを表示します。
航空券は、多くの人が行き交う時期(繁忙期)となる夏休みなどは高く、逆にあまり人が動かない時期(閑散期)なら安く購入することができます。
マルタ・チューリッヒ間は、KMマルタ航空やスイスインターナショナル航空が就航しており、往復航空券の金額は約2万円から購入いただけます。
チューリッヒでのホテル探しのコツ
チューリッヒまでの航空券を購入できたら、次はホテル探しです。
ホテルもExpediaなどで簡単に見つけられるのですが、以下の項目には注意しましょう。
- 「安さ」だけで選ばないこと
- チューリッヒ中央駅までのアクセス
スイス旅行中、移動の基本はチューリッヒ中央駅になります。そのため、ホテルはチューリッヒ中央駅近くがおすすめなのですが、当然、価格が非常に高額。
調べていると、ホステルや格安ホテルも出てくるのですが、せっかくの旅行をゆっくり楽しみたいのであれば、それなりの金額のホテルを選ぶことをおすすめします。
ただし、スイスはヨーロッパの中でも物価が非常に高く、ちょっと食事をしてもマルタの1.5倍から2倍、場合によってはもっとお金がかかることもあります。
学生の方が限られた予算でスイス旅行をする場合、スイスで何をしたいかあらかじめ決めた上で、予算に合わせたホテルを選ぶようにしましょう。
空港からの移動とチューリッヒでの公共交通機関について
チューリッヒ空港からチューリッヒ中央駅までは鉄道が走っています。
チューリッヒ到着後、入国審査をパスして荷物を受け取ると、鉄道駅につながるエスカレーターがあり、そこでチケットを購入します。
注意点として、他のヨーロッパの国々と違い、スイスの通貨はスイスフランです。現金で購入する場合は、事前に両替しておく必要があります。ただし、鉄道チケットの販売機はクレジットカードも使用可能です。
基本表記はドイツ語ですが、英語に切り替えてチューリッヒ中央駅までのチケットを購入しましょう。金額は2024年11月時点で片道6.60スイスフラン(2等車)です。
チューリッヒ中央駅までは約15分、到着して階段またはエスカレーターで出口に向かうとお店が立ち並ぶ地下道に出ます。パン屋やスーパーなどもたくさんあるので、高速鉄道で地方都市に行く前に飲み物や食べ物を購入できます。
地上階まで出たら、たくさんのホームが並ぶ方角と反対にあるくと、東口に出ます。そこから徒歩数分で、チューリッヒの電車駅があるので、ホテルが電車駅沿いであれば利用しましょう。なお、この電車の乗車賃は、利用する時間によって異なります。
30分未満であれば3スイスフラン、1時間以内でチューリッヒ市内なら4.40スイスフランとなっているのですが、旅行で訪れる場合は8.80スイスフランの1日乗車券を利用すると良いでしょう。
その他、チューリッヒにはバスが走っており、乗車賃は電車と同じ、30分未満なら3スイスフラン、1時間以内チューリッヒ市内が4.40スイスフラン、1日乗車券は8.80スイスフランとなっています。
チューリッヒのバスは、乗車後には購入できないので、事前にバス停や駅で購入しなくてはならないことを覚えておいてくださいね。
チューリッヒの交通機関については、ZVV(Zürcher Verkehrsverbund)のWebサイト(英語版)でご確認いただけます。
スイス・チューリッヒでの旅行にお金はどのくらい用意すれば良い?
スイス、チューリッヒ旅行中に航空券やホテル、交通費などの「旅費」以外には、どのくらいのお金が必要になるのでしょうか。
カフェやレストランでの飲食について
マルタのカフェでコーヒーを1杯注文すると、2ユーロ前後のところが多いですが、スイス・チューリッヒだと5スイスフランは必要です。
食事になると、ランチで20スイスフラン、ディナーになると40スイスフラン程度は必要になります。
ちなみに、先に紹介したツォイクハウスケラーでビールとメイン料理を1品オーダーすると、約40スイスフランになります。
博物館や美術館など観光名所の入場料はどのくらい?
チューリッヒにある博物館や美術館の入場料はいくらくらいかかるのでしょうか?
2024年11月時点、時計で有名なチューリッヒの時計博物館は入場料が10スイスフラン、絵画がお好きな方におすすめのチューリッヒ美術館は23スイスフランとなっています。
物価が高いスイスですが、博物館や美術館の入場料は恐ろしく高い、ということはないので、興味がある場所にぜひ、行ってみてくださいね。
マルタ留学中にスイス・チューリッヒ旅行をする際のの注意点
最後に、マルタ留学中、スイス・チューリッヒへ旅行する場合の注意点をご案内しておきます。
財布を表に出さず肌身離さず持っていること
スイスは、マルタと同じく、ヨーロッパの中では治安が良い国です。
マルタのようにスリに遭う機会も少なく、大都市ながら歩いていても不安を感じることが少ないです。
しかし、日本とは違い、気を抜けばいつの間にか荷物がなくなっていることもあります。特に注意したいのがカフェやレストラン。
ちょっと席を外す間に、スマホやバッグをそのままにしていれば、戻ったときになくなっていることもあります。
他のヨーロッパの国に比べれば安全ですが、それでも日本ではなく、海外にいることを忘れず、肌身離さず荷物を持ち歩くようにしましょう。
マルタ留学中にスイス・チューリッヒ旅行をお考えの方へ
スイス・チューリッヒには、マルタ共和国から直行便で2時間ちょっとで到着します。
マルタにも都市部と自然の多い地域はありますが、スイス・チューリッヒのにぎやかさと山間部の美しさには大きな違いがあります。
マルタ留学中、勉強に行き詰まった時はぜひ、チューリッヒへの小旅行で気持ちをリフレッシュしてくださいね。
マルタ留学丸わかり!は、語学学校の手配だけでなく、スイス・チューリッヒを含む、ヨーロッパへの小旅行についてのご案内も行っております。
学校費用のお見積りと併せ、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
この記事を書いた人
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