費用がかかる1年留学、マルタだと総額いくら必要になるのか

海外留学に1年行く場合、行先や学校、プログラム選びよりもまず、「費用がいくら必要なのか？」を知りたいですよね。

先にネタバレすると、1年間のマルタ留学に必要な費用は、航空券代と語学学校費用、それから渡航後の生活費を含め￥5,386,000（2024年12月）です。

（※但し、6～9月以外のご出発、国際航空券購入時に必要な現地空港税や燃油サーチャージを除きます）

マルタ留学は「安さ」が魅力の一つとされていますが、実際のところどれほど安いのでしょうか？このページでは、マルタ留学の費用を他の英語圏の1年間の留学費用と比較しやすいよう、一覧表にまとめてご紹介しています。

さらに、1年間のマルタ留学を選ぶことのメリットやおすすめの語学学校、注意すべきポイントについても詳しく解説します。

最後までお読みいただくことで、なぜ多くの人が1年間のマルタ留学を選んでいるのか、その理由をご理解いただけるはずです。

1年間のマルタ留学に必要な費用と他の英語圏を比較

海外留学に行きたいと、自分のスケジュールを含めて検討した結果、最長で半年間なら行ける！ことがお分かりになった方へ。

留学する場合は、上記のような時間の問題と費用、お金について確認する必要があります。

他の英語圏も含め、費用を調べてみたところ、「どうやらフィリピンやアイルランド、それからマルタが安いらしい」という話を見聞きされるのではないかと思います。ところが、インターネット検索をしてもなかなか「具体的な」費用を提示している留学エージェントがなく、お悩みなのではないでしょうか。

ご安心ください、このページでは半年間のマルタ留学に必要な学校費用を含む、総額費用をご案内しています。他の英語圏への留学だと、どのくらい費用が必要なのかを含め、具体的な費用をご案内しているので比較、検討していただきやすくなっています。

まずは1年間のマルタ留学に参加する場合に必要な、学校費用をチェックしてみましょう。以下は、マルタ留学丸わかり！で紹介している語学学校に参加するのに必要な、以下の金額を含む料金表です。

なお、以下の費用は、2024年12月時点での海外送金レート（T.T.S）にて算出しています。

学校名	学費	日本円
Alpha School of English	€13,555	¥2,178,000
inlinguaマルタ	€14,785	¥2,376,000
EFマルタ	EFは円建	¥3,148,300
BELSマルタ	€20,840	¥3,349,000
クラブクラス	€22,445	¥3,606,000
ihマルタ校	€22,490	¥3,614,000
easy School of Languages	€23,198	¥3,727,000
マルタ大学付属語学学校	€23,639	¥3,798,000
ACE Englishマルタ	€23,690	¥3,806,000
NSTS	€23,724	¥3,812,000
Gateway School of English	€23,845	¥3,831,000
GVマルタ	€25,200	¥4,049,000
Maltalingua	€28,446	¥4,571,000
Berlitz English Language Academy	€28,870	¥4,639,000
Atlasマルタ	€29,185	¥4,689,000
ECマルタ	€30,010	¥4,822,000
IELS	€32,802	¥5,271,000
ESEマルタ	€33,025	¥5,306,000
AM Language Studio	€33,316	¥5,353,000
シュプラッハカフェ マルタ	€35,050	¥5,632,000
ETIマルタ	€43,795	¥7,037,000
平均	€26,595	¥4,219,729

※注意点として、上記金額には夏季（6月～9月）にご参加される場合の追加料金が含まれていません、ご留意ください。

上記表からお分かりいただけますように、1年間のマルタ留学に参加する場合、語学学校に支払う費用は平均で4,219,729円となります。

この金額を前提に、マルタ留学は他の英語圏の国と比べても安いのか、実際の学校費用を比較してみます。

1年間のマルタ留学費用を他の英語圏と比較してみた

海外留学をする場合、費用の大半を占めるのが、先に紹介させていただいた学校費用です。

他の英語圏で半年間、語学学校に通う費用を世界各地に校舎を構える語学学校EF Education Firstを例に比較してみます。

マルタに限らず、世界各国・各都市には、費用が比較的安い語学学校から、充実した施設や高度な教育メソッドを提供するやや高額な語学学校まで、さまざまな選択肢があります。そのため、国ごとに異なる語学学校を選ぶと費用に差が出てしまい、不公平になる可能性があります。そこで、世界中に校舎を展開している語学学校EF Education Firstを採用しました。

比較表の費用には、以下の料金が含まれています。

国・都市	費用
アメリカ ニューヨーク	¥4,678,300
カナダ バンクーバー	¥3,318,300
イギリス ロンドン	¥3,848,300
オーストラリア シドニー	¥3,476,300
ニュージーランド オークランド	¥3,256,300
アイルランド ダブリン	¥3,718,300
マルタ	¥3,148,300

格安留学で知られるフィリピン・セブ島の費用を表示していない理由ですが、フィリピン留学を選ばれる方の多くが長くて半年間を選ばれるためです。

フィリピン、セブ島には、EFの校舎がないため、セブ島で人気の高い語学学校CPILSに参加（平日4コマのマンツーマンレッスン+4コマのグループレッスン、学生寮2人部屋で1日3食のビュッフェ付き）する際の費用で算出し、ご案内していますがCPILSの料金表も24週間までで作成されています。

では、フィリピン・セブ島を除く、1年間の英語圏での留学費用を比較してみると、一番安いのがマルタとなっています。続く2位のカナダとの金額差も大きく、いかに長期1年留学でマルタが安いかをご確認いただける結果となっています。

続いて、マルタ留学に必要なその他の費用、渡航のための国際航空券費用や現地生活費について調べてみます。

マルタまでの国際航空券、渡航費用について

マルタ留学に必要な国際航空券、渡航費用については別ページでご紹介しています。

日本からマルタ共和国に行く場合、残念ながら直行便が就航しておらず、欧州や中東いずれかの都市で乗り継ぎが必要になります。

欧州便利用だと国際航空券費用は、夏休みとなる7月半ばから8月お盆開けまでは往復で18万円前後、その他の時期でおおよそ10万円前後。

一方、ドバイなどの中東経由なら夏休みなどの繁忙期で15万円、その他の時期は6万円から8万円前後に抑えられます。

ただし！上記金額には空港使用料や各国税、燃油サーチャージが含まれていません。

原油高もあって燃油サーチャージが航空券費用と同額以上必要となることもあるのでご注意ください。

現地での生活費用はいくらくらいかかる？

マルタ留学中は、毎日の食事や学校までの交通費といった、生活費用も必要になります。

マルタ留学中の生活費は別ページで紹介しています。

1年間のマルタ留学には、生活費として879,870円程度は必要となるでしょう。

この金額は、公共交通機関を利用して学校に通い、食事は基本的に自炊する場合の金額です。リゾート地であるマルタで外食をすると、あっという間に生活費が膨らんでしまうことを覚えておいてください。

渡航前しか加入できない海外留学傷害保険の金額について

海外留学の準備の中でも、見落としてしまいがちなのが海外留学傷害保険。

こちらの海外留学傷害保険に関するページで詳しく解説していますが、海外では、病気や怪我などで病院での診察や治療を受けると、非常に高額な医療費が必要となります。

海外留学傷害保険は、マルタ留学ご渡航前にしか加入はできません。

1年間のマルタ留学の場合、プランによって金額は異なりますが、166,370円前後が必要です。

学生ビザ申請に必要な費用

もう1つ、1年間のマルタ留学に参加する場合は渡航前に学生ビザを申請する必要があります。

マルタの学生ビザ申請方法については別ページで詳しく解説しています。

ビザ申請には、大きく分けて以下の2つの費用が必要です

マルタの学生ビザは、VFSグローバルという企業が代行手続きを行っており、ビザ申請予約費用として100ユーロ（通常）または150ユーロ（緊急または郵送）が必要です。関東近郊にお住まいの方で、東京・築地にあるVFSグローバルに直接、申請に行ける場合は通常100ユーロが必要です。

もう1つ、VFSグローバルにビザ代行手数料として150ユーロをお支払いいただく必要があります。

その他、郵送申請をご利用される場合はパスポートの返送費用が別途必要です。

1年間のマルタ留学に必要な費用総額

1年間のマルタ留学に必要な費用総額をまとめました。

なお、出発時期は6月～9月の夏休み以外、利用する国際航空券は中東経由、南回りにて算出しています。

1年間のマルタ留学に必要な費用の内訳と総額

費用内容	金額
語学学校	¥4,220,000
国際航空券	¥80,000
保険費用	¥166,370
現地生活費用	¥40,000
現地生活費用	¥879,870
総額	¥5,386,000

※総額は千の位を四捨五入しています。また、この総額に加えて、国際航空券を購入する際に必要な空港税や燃油サーチャージなどが別途必要になります。

費用を抑えるコツ

ここから、1年間のマルタ留学に必要な費用を抑えるコツについて解説します。

マルタに限らず、海外留学を検討する場合に費用を抑えるためのポイントは、以下の3つです。

1つ目の費用を抑えるコツは、学校やプログラムを慎重に選ぶことです。

マルタ留学丸わかり！で紹介している学校の費用比較表をご覧いただくとお分かりいただけるのですが、費用が安いマルタ留学でも、学校によって大きな差があります。

費用を抑えるなら安い学校を選ぶべき、という話になりがちですが、それは間違い。学校の場所やプログラムの内容、スタッフの質などを含め、自分に合ったものを選ぶことが重要です（安い学校だから質が悪い！のではありません。マルタ留学丸わかり！で紹介している学校はすべて、マルタ留学丸わかり！スタッフが視察しているおすすめの学校です！）。

その上で、各学校が1年留学用に用意している、特別な長期割引パッケージプログラムをチェックしましょう。また、期間限定の割引キャンペーンなども用意しているので、これらをご利用いただくことでさらに留学費用を抑えることができます。

2つ目は、できるだけ早く検討をはじめることです。

留学する際の滞在先は、語学学校が手配してくれます。学校が提供している滞在先は、人気の部屋から先に埋まります。当然、安くて便利なお部屋が埋まるため、早めに手続きする方が希望するお部屋に滞在できる可能性が高まります。

また、お部屋が確保できれば、マルタまでの国際航空券を購入できるタイミングも早くなるため、よりリーズナブルなチケットを購入できる可能性が高まります。

最近では、インターネットで簡単に海外のお部屋をレンタルできるサービスも普及しています。しかし、インターネットで見た画像に比べると水回りが汚れていたり、学校までの通学に思ったよりも時間がかかることも少なくありません。また、契約そのものが英語なので正しく理解できていない場合、到着後、お部屋に入ることができない可能性もあるので注意が必要です。

さらに、半年間のマルタ留学の場合、ビザ申請が必要ですが、その書類の中に滞在先証明書というものがあります。こちらを上記のように、あらかじめご自身で滞在先を手配する場合、学校とは別途、証明書（家主さんからの署名が必要）が必要となることをご留意ください。

最後の3つ目は、できるだけ公共交通機関を利用し、外食を極力避けること。

マルタ島はマルタ空港から首都バレッタや北部ゴゾ島のフェリー乗り場まで、バスが網羅しています。このバスや、スリーマとバレッタを結ぶフェリーなどを利用すれば、交通費用をかなり抑えることができます。

マルタの公共交通機関は、Tallinjaカードと呼ばれる日本のスイカやパスモのようなプリペイドカードを提供しています。マルタにもBoltやeCabsなどのような配車サービスもあるのですが、毎回利用すると大変な金額になります。

マルタのバスはTallinjaアプリを利用すると、バスが到着するまでの時間なども調べられるのでぜひ、積極的に利用してみましょう。

もう1つ、日常生活で注意したいのがカフェやレストランでの外食です。マルタは、カフェのコーヒーが他の欧州各国に比べると安い（2ユーロ前後）のですが、食事になるとリゾート地ということもあり高額です。学校に通い、友達ができればお付き合いで外食する機会もありますが、1年間の留学期間中、外食の頻度が高いとあっという間にお金が尽きてしまうので注意してください。

1年間のマルタ留学を選ぶメリット

1年間のマルタ留学を選ぶと、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

長期留学で高い目標が達成できること、それから大学生の休学・認定留学におすすめなことをメリットとして紹介します。

高い目標を達成できる

長期1年留学に限らず、英語留学の目的は希望するレベルまで語学力を高めることです。

可視化された語学力の証明として、TOEFLやIELTSなどの英語試験があります。日本の高校までに学ぶ英語とは違い、海外の大学に入学するためには高度なアカデミック英語を身に付けなければなりません。これらのスコアは、進学のためだけでなく、社会人の方の語学力証明にもなります。

え？英検とかTOEICじゃダメなの？という声が聞こえてきそうですが、これらのアカデミック試験でハイスコアを取得できる方の多くは、英検1級、TOEICでもハイスコアを獲得できています。

1年間、費用を抑えてマルタ留学をすれば、こうした試験のハイスコア獲得という高い目標を達成できる確率が高くなります。マルタ留学の特徴に、長期留学だと狭い国なので飽きてしまうというデメリットが挙げられるのですが、こうした高い目標を達成するため、誘惑が少なく勉強に集中せざるを得ないという点も1年間のマルタ留学ならではのメリットと言えますね。

大学生の休学・認定留学におすすめ

大学生の間に1年間休学して、海外で語学力を磨きたいという方は少なくありません。通っている大学には、姉妹校や協定校への交換留学もあるものの、選考時に高い英語力を求められるため、諦めてしまう方がいらっしゃるのも事実です。

しかし、1年間のマルタ留学で、マルタ大学付属語学学校とマルタ大学の連携プログラムに参加すれば、中級レベルの語学力でも1学期間、マルタ大学での単位履修プログラムにご参加いただけます。

通っている大学によってどこまで認定されるかは異なります。しかし、仮に認定されない場合でもマルタ大学で取得した単位は、海外で有効なものであることに変わりはありません。また、大学によってマルタ大学付属語学学校での英語プログラムを単位認定してくれる学校もあります。

このように、大学を休学して1年間留学を考えている方には、マルタ留学を候補の一つに強くおすすめします。

1年間のマルタ留学におすすめの語学学校3選

1年間のマルタ留学におすすめしたい語学学校を3校、以下に紹介していきます。

1校目は、マルタで最もにぎやかなセントジュリアンにある語学学校EFマルタ校です。

学校費用の比較でも紹介したEFは、日本をはじめ、世界中に校舎を構えている語学学校です。短期間だとちょっと費用が割高に感じられるEFなのですが、長期になるとパッケージ費用があり、非常にリーズナブルになります。独自の教育メソッドを開発しており、英語力を本気で身に着けたい方に非常に人気の高い語学学校です。

語学学校EFマルタ校を見る

2校目は、世界展開をしている語学学校の本部でもある、ECマルタ校です。

セントジュリアンの中心部に校舎を構えているECマルタ校は、マルタにある語学学校の中でも最大規模です。英語レッスンの質の高さに定評があるだけでなく、世界中から集まるさまざまな国籍の友人を作りやすいメリットがあります。また、経験豊かな日本人スタッフがおり、マルタ留学中の生活で困ったことがあれば、なんでも日本語で相談できるのも安心できるポイントですね。

語学学校ECマルタ校を見る

3校目は、大学生の休学・認定留学に人気の高いマルタ大学付属語学学校です。

マルタ大学付属語学学校は、にぎやかなセントジュリアンやスリーマという地域から少し離れたイムシーダというところに校舎を構えています。文字通り、マルタ大学が目の前にあり、滞在先はマルタ大学の学生が滞在している学生寮を利用できます。本来、マルタ大学の単位履修プログラム参加にはTOEFLやIELTSのスコア取得が必要ですが、この学校からエントリーする場合、中級レベル（B1）の修了証で申請が可能です。

マルタ大学付属語学学校を見る

1年間のマルタ留学に関する注意点

最後に、1年間の長期マルタ留学に選ぶ際、注意すべきポイントについて解説します。

まず、マルタは非常に狭い国なので長期滞在だと飽きやすいです。マルタ島の面積は316㎢、これは東京都23区の半分程度の広さです。

マルタには世界遺産である首都バレッタやゴゾ島などの観光スポットはあるものの、3ヶ月程度もあれば、学校アクティビティなどで全てを見終えてしまう可能性が高いです。マルタでのんびり過ごしながら、英語の勉強もしようかな、という勉強半分、お楽しみ半分の場合は、1年間だと長すぎて時間を持て余します。

1年間の長期マルタ留学は、海外大学や大学院などへの進学、外資系企業への転職に向けた英語テストの合格といった厳しい目標を立て、英語力を伸ばしたいとお考えの方には、費用を抑えられることも含め、本当におすすめです。

また、マルタは地中海性気候で過ごしやすく、夏のリゾート地のイメージが強い国ですが、日本と同じく四季がある国でもあります。夏は乾燥して過ごしやすく、夜も21時くらいまで明るい反面、冬は雨が多く、夕方5時くらいには暗くなります。今でも「冬のマルタは暖かい」という誤ったニュースを見かけることがありますが、冬のマルタはちゃんと寒いので防寒着も必要ということを忘れないようにしましょう。

最後に、大学生の方が休学・認定留学にマルタ大学付属語学学校を選ぶ場合、その滞在先は同じ施設内にあるCampus HUBというマルタ留学で屈指の人気を誇る学生寮での滞在となります。このCampus HUBの混雑ぶりは学校スタッフが頭を抱えてしまうほどで、できる限り早めに予約しなければお部屋が埋まっていることも少なくありません。

長期1年留学のためになると、滞在期間も長くなるのでお部屋の確保がより難しくなります。もし、大学生の方が1年留学にマルタを選び、マルタ大学付属語学学校とマルタ大学で単位履修プログラムを希望される場合は、遅くとも半年前までにお問合せ、お申し込みを完了することをおすすめします。

1年間のマルタ留学、まとめ

長期1年間のマルタ留学に必要な費用総額とメリット、おすすめの語学学校をご紹介しました。

1年間のマルタ留学には、事前の学生ビザ申請が必須です。準備を含め、遅くとも3ヶ月前には学校申込みを完了させ、必要書類を揃えておく必要があります（マルタ大学付属語学学校の場合は、滞在先確保を含め半年前までが理想です！）。

出来る限りお早目にご検討いただくことで得られるメリットは多く、自分にとって最適な留学プランを見つけることもできます。ぜひ、マルタ留学丸わかり！にご相談いただき、マルタを含めた1年間の海外留学プランを一緒に作成しましょう。

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