短期だと3か月まで事前準備は不要、でも長期は何をどうすべき?

ビザ(査証)について

海外旅行の場合、日本人だとあまり気にする必要がないビザ(査証)。

ビザとは、外国人が希望する国に入国するときに求められる許可書です。

世界で信頼されている日本人は短期なら事前にビザ申請しなくても入国が許可される国が多く、マルタ含むヨーロッパ各国も事前準備が不要。

とはいえマルタでもある期間を境にビザ申請の準備をしなければなりません。

マルタ留学における期間別、ビザの種類や申請方法についてこのページでご案内します。

他の国の学生ビザ申請の方法に比べると難しいことはなく、必要な書類・費用も一緒に紹介していきますね。

語学学校スタッフに相談しながら着実にビザ申請を進めましょう。

マルタ留学で現地入国の際に求められるビザについて学ぶ

日本から海外の国々へ入国するには基本的にビザ、査証と呼ばれるものが必要です。

日本国籍・パスポートを持っている場合、多くの国で短期間の滞在なら事前にビザ申請・発給を受けなくても入国することができます。

マルタ共和国に入国する場合にも日本人で短期間の滞在ならビザ申請は不要。

でも長期間のマルタ留学を検討しているなら、ビザ準備をしなければなりません。

このページでは短期間の無査証・ビザなしでの入国と長期マルタ留学をする場合に必要なビザの準備と種類、申請方法について紹介していきます。

短期なら事前に準備するものなし、でもルールは知っておこう

マルタへの短期間、最長3か月(90日間)までならビザは申請不要です。

ちょっと詳しく説明をしておくと、マルタ共和国はシェンゲン協定にしています。

シェンゲン協定は1985年にヨーロッパの国家間で出入国検査をすることなく国境を越えることができるように結ばれました。

シェンゲン協定加盟国へ日本を含む外国人が入国する場合、最初に入国地で検査をします。

マルタ留学をする場合、日本からは直行便が飛んでおらず、北回り・ヨーロッパいずれかの国で乗り継ぎをする場合にはその乗り継ぎ国で出入国検査を受けます。

南回り、中東経由ならマルタご到着時に検査があります。

マルタはシェンゲン協定加盟国、留学でも3か月以下ならビザ不要

シェンゲン協定を知ろう

シェンゲン協定加盟国であるマルタへ短期間の滞在をするだけなら、ビザの心配をしなくても良いのですが、注意すべきポイントがあります。

パスポートの有効期限にご注目、残存有効期間が3か月以上残っている必要があります。

パスポートの有効期間が2か月を切っている場合は、できる限りお早目に更新の手続きを済ませておきましょう。

パスポート更新には時間がかかります(1週間程度)、マルタへのご出発ギリギリにならないようにくれぐれもご注意を。

そしてもうひとつ、もしマルタ留学直前、または直後にヨーロッパ周遊旅行をご検討中なら「シェンゲン協定国でのビザなし滞在可能な期間は180日間のうちの90日間というルールがあることを覚えておいてください。

例えば、マルタに12週間(約3か月間)の留学を計画、せっかくヨーロッパに行くんだからマルタに入る前に2週間、イタリアをぐるぐる回ってみよう、と考えた場合、これは「180日以内に90日間以上の滞在をする」ことになるため、NGです。

12週間のマルタ留学後、日本へ帰る前にヨーロッパを巡りたい、という場合にもこのケースがあてはまるのでくれぐれもご注意ください。

3ヶ月以上の長期マルタ留学に必要なビザの申請方法について

必要書類と申請方法

※以下にご紹介するビザ申請の情報は、2024年4月時点でのものとなります。5月までに変更になる可能性もありますこと、あらかじめご了承ください。

短期間、3か月まではビザ、査証申請手続きは不要でしたが、3か月以上のマルタ留学をする場合にはビザ申請が必須です。

ビザ申請の方法は国によってバラバラ、またビザと一言にいっても種類がいくつかあります。

マルタに3か月以上滞在する場合に必要なビザの種類は以下となります。

  • 学生ビザ
  • 労働ビザ
  • 居住許可ビザ
  • 投資家ビザ
  • 永住ビザ

このうち、マルタ留学をする場合に必要となるのは学生ビザ(Long Stay D-Visa)です。

それでは、マルタの学生ビザ申請の方法についてご案内していきます。

ビザの申請方法について

2024年5月1日以降、マルタに90日間、3ヶ月以上の長期留学をする場合、以下の2つのいずれかの方法でビザ申請を行う必要があります。

  1. 出発前に日本のVFSグローバル東京でビザの申請手続きを行う
  2. 到着後、マルタでビザの申請手続きを行う

以下、それぞれの申請方法について解説します。

渡航前に日本でビザ申請手続きを行う

マルタ留学前にビザ申請を行う場合、VFSグローバル東京(リンクします)での手続きが必要です。

以下、ビザ申請手続きの流れです。

  1. 語学学校への申込手続きを行う
  2. ビザ申請費用を支払い、申請予約を行う
  3. 申請書類を提出する
  4. ビザを受領する
  5. マルタへ渡航する

マルタの語学学校へのお申込みですが、120日間(約4か月)以上のコース参加が必要です。

また、滞在先についてマルタご渡航後、最低でも2週間以上、どこに滞在するか申請しなければなりません。

最初の4週間程度、各語学学校が手配する学生寮・レジデンス(ホームステイは書類手続き上、おすすめしません)へのご滞在手配をご依頼ください。

なお、もし自己手配をされる場合は別途書類が必要となります(ご自身でご用意いただく必要があります)。

次に、ビザ申請費用のお支払いが必要ですが、状況によって以下の2つのいずれかをお選びいただきます。

  • 通常申請(Standard Service):100ユーロ、ビザ申請予約日の21日前から予約が可能
    例:6月1日にお支払いをされると、予約できるのは6月22日以降
  • 緊急申請(Extended Service):150ユーロ、ビザ申請予約日から最短で予約可能、空き状況によって翌日での予約ができることもあります

また、ビザ申請はマルタへのご渡航日の3ヶ月前から可能です。

ビザ発給までには、約4週間~5週間程度(混雑状況によってはより長くなる可能性もあります)としています。

上記のビザ申請費用は、クレジットカードでのオンライン支払いとなります。

ビザ申請費用をお支払いいただいた後、ご本人様またはマルタ留学丸わかり!では予約ができません。

お申込みいただいた語学学校に、ビザ申請費用の支払いが完了したことを申し伝え、予約してもらう必要があります。

各語学学校から、ビザ申請予約に必要なフォームが送信されますので、入力を済ませ急ぎご返信ください。

以下、語学学校からのフォームに記載が必要な情報となります。

  • ビザセンター名:例 Tokyo
  • 予約サービスの種類:Standard ServiceまたはExteded Service
  • 学生番号(Student Reference Number):語学学校からの予約確認書に記載があります
  • 名前:First Name
  • 名字:Last Name
  • 性別:Gender、MaleまたはFemale
  • 国籍:Nationality
  • パスポートの有効期限:Passport Expiry Date
    注意 ビザ申請期間から3ヶ月以上の残存期間が必要
  • パスポート番号:Passport Number
  • 国番号を含む電話番号:Phone 例 +81(日本の国番号)09012345678
  • ご参加者様のメールアドレス:Student’s Mail Address
    携帯会社のメールアドレスは不可
  • ご希望のビザ申請予約日:Preferred Booking Date
    ご希望日に予約が取れない場合、前後の候補日が通達されます

ビザ申請予約後、以下の書類を用意します。

  1. ビザレター:語学学校から送られてきます、滞在先が自己手配の場合、別途書類が必要
  2. 本人様名義の英文残高証明書:ビザ申請時からさかのぼって3ヶ月以内に発行されたユーロ建てのもの(USドルの場合、発行元金融機関の為替レート換算表が必要です)、最低でも以下の金額が必要です。
    滞在先を語学学校に依頼している場合は、滞在日数x最低18ユーロ
    滞在先を一部のみ申込、または手配依頼していない場合は、滞在日数x最低26ユーロ
  3. 海外旅行(留学)保険加入証明書(付保証明書、留学期間をカバー):30,000ユーロ以上の補償が必須
  4. ビザ申請書: こちらのマルタビザ申請書(リンクします)に記入します
  5. パスポートおよびパスポートの全ページコピー
  6. マルタまでの国際航空券(Eチケット):お名前と航空便のスケジュールが英語で表記された書面
    帰国便は、語学学校のコース終了から7日以内にシェンゲン域から出発しなければなりません
    6か月以上の語学学校コース参加であれば片道の国際航空券情報のみで申請できます
  7. 証明写真:縦4.5センチ、横3.5センチのもので顔の縦部分が3センチ以上、背景は白、6か月以内に撮影されたもの

上記に加え、参加者の方が未成年者の場合は保護者の同意書、保護者のパスポートコピーおよびご本人様の戸籍謄本(英文)が必要です(戸籍謄本が英文で出せない場合、公式の翻訳が必要)。

ビザ申請後、申請時に入力したメールアドレスに発給連絡が届きます。ビザセンターに受け取りに行きます。

マルタ共和国のビザ申請は、VFSグローバル東京でのみ手続きが可能ですが、受領については郵送も可能となっています(詳細情報がまだ公開されていないため、後日、あらためてご案内します)。

なお、その際に申請費用とは別にビザ発給費用(約30ユーロ)が必要です。

ビザを無事受領できたら、申請時に指定した日に必ずマルタへ渡航しなければなりません。

また、マルタ留学中、語学学校での出席率が低いとビザが無効になります(強制帰国となります)。そうなると、マルタ出国時に別室で質問を受け、以降3年または5年間のシェンゲン域内入国禁止措置を受けることもあります。

渡航後にマルタでビザ申請を行う

8週間(約2ヵ月)から12週間(約3ヶ月)のマルタ留学で入国した場合、現地での就学期間を延長し、ビザの申請手続きを行うことができます。

ただし、入国時にマルタ滞在の目的が「就学」であることを明言しておかなければなりません、注意しましょう。

延長可能な期間ですが、短期間の延長では申請できません。ビザ申請時点から少なくとも8週間以上の残余就学期間が必要です。

例えば、12週間のコースにお申込みいただいてマルタへ渡航、その後、8週間を過ぎて延長のためのビザ申請を行う場合、残り4週間に加えて4週間のお申込み手続きを行い、合計16週間のビザ申請を行います。

語学学校へ通う場合に延長できる最長の期間は1年間まで、場合によっては6ヶ月ごとに申請が求められることもあります。

マルタご渡航後のビザ申請は、遅くとも60日以内に手続きをしましょう。申請後に書類上のミスなどがあると、申請手続き完了が間に合わなくなることもあります。

マルタでのビザ申請には、以下の書類が必要です。

  1. パスポートおよびパスポートの全ページコピー
  2. 証明写真2枚:縦4.5センチ、横3.5センチのもので顔の縦部分が3センチ以上、背景は白、6か月以内に撮影されたもの
  3. 海外旅行(留学)保険加入証明書(付保証明書、留学期間をカバー):30,000ユーロ以上の補償が必須
  4. 国際航空券(Eチケット):お名前と航空便のスケジュールが英語で表記された書面
    復路はシェンゲン域から出るものであること
  5. 本人様名義の英文残高証明書:ビザ申請時からさかのぼって3ヶ月以内に発行されたユーロ建てのもの(USドルの場合、発行元金融機関の為替レート換算表が必要です)、最低でも以下の金額が必要です。
    滞在先を語学学校に依頼している場合は、滞在日数x最低18ユーロ
    滞在先を一部のみ申込、または手配依頼していない場合は、滞在日数x最低26ユーロ
    日本ご出発前に必ずご用意ください

マルタでビザ申請を行う場合、現地ATMを利用し、現金を引き出した際の証明書(レシート)も必要です。マルタでご利用いただけるキャッシュカードを必ずご用意ください。

その他、ビザ申請書やビザレター(滞在先証明書含む)は現地語学学校で受け取ります。

※未成年者の場合、保護者の方の同意書やパスポートコピー、戸籍謄本(英文)が必要です。

上記をご確認いただいた後、語学学校スタッフにビザ申請予約をしてもらい、オンラインでビザ申請費用100ユーロを支払います(クレジットカードが必要です)。

その後、必要書類を揃えて以下のビザオフィスで申請手続きを行います。

ビザ申請を行うバレッタの移民局は以下の場所となっています。

Identity Malta Agency

Head Office Valley Road, Msida, MSD 9020,Malta

電話番号
(+356) 2590 4000

窓口時間
月曜日~金曜日、08:00 – 14:00

アルバイトも可能!知っておきたい現地事情

学生ビザならアルバイト可能

マルタ長期留学でビザが取得できると、アルバイトも可能です。

学生ビザでアルバイトができる国は実はあまり多くはありません。アルバイトができることは、長期マルタ留学のメリットになりえるものなのですがその前に知っておかなければならないルールがあります。

アルバイトに関する条件は以下です。

  • 週あたり最大20時間まで
  • 日本で事前ビザ申請してから渡航した場合、マルタですぐにアルバイト可能
  • 現地でビザ申請する場合、発給後にアルバイト可能

ただし、いずれの場合もアルバイトの雇用主によるライセンス取得が必要です。

また、マルタに長期留学中にアルバイトをして海外就労経験として身に着けるのも良いですが、語学学校にきちんと通いながらアルバイトを両立させるのは決して楽なことではありません。

アルバイトで疲れがたまってしまい、語学学校に出席できない日が続けば出席率が低下してしまうことがないよう、くれぐれも気を付けてくださいね。

マルタ留学に必要なビザに関するまとめ

マルタ留学は、90日未満(約3ヶ月)であれば、ビザ取得が必要ありません。マルタに91日以上の長期留学をされる場合には、あらかじめ日本で学生ビザ申請手続きを行います(8週間から12週間のビザなし渡航で、コース延長によるビザ申請も可能です)。

学生ビザ手続き含め、語学学校選びなどでお悩みの場合はぜひ、マルタ留学丸わかり!までご相談ください。

お見積りやカウンセリングはもちろん、語学学校手続きや現地サポートを含め無料でご案内しております。

※ビザに関するご質問は、マルタ留学丸わかり!ご利用のお客様のためのサポートの一環となりますため、すでにご自身、または他の留学エージェントでの語学学校手続きをお済ませになっていらっしゃる場合にはご案内いたしかねますこと、予めご了承くださいませ。

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この記事を書いた人

マルタ留学丸わかり!編集部
ヨーロッパ・地中海に浮かぶマルタ共和国の素晴らしさを紹介し、1人でも多くの日本人留学生をご案内したいマルタ留学丸わかり!は、業界最安値を保証します。留学業界10年以上のプロフェッショナルが、語学留学はもちろん、高校生や大学生の海外進学のご相談も承ります!
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